Archived entries for 地域振興策

「偶然から注目を集める大切さ」

先日、議会活性化特別委員会の研修で三重県伊賀市に向かうその道中で、奈良県「山添村」を通り過ぎました。子どもの頃から、姓と同じということで、この「山添村」には思い入れがあり地図帳を広げては赤ペンでマークをつけて遊んでいたりしていました。
皆さんにも、そんな偶然から生じる「つながり」を感じたことがあるのではないでしょうか。以下、関連記事のご紹介です。

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地域資源活用・農工商連携セミナー

2月14日(月)、与謝野町商工会岩滝支所において、伊根町橋本水産の養殖ブリと与謝野町加悦ファーマーズライスの与謝野町産米の連携商品(ブリ寿司)を事例に引きながら、地域資源活用・農工商連携についてのセミナーが開催されました。中小企業基盤整備機構近畿支部から3名のゲストをお招きして開催された本セミナーは「売れる商品づくりとは」「支援制度を効果的に活用する方法」「観光について」の3部から構成されていました。

最初の「売れる商品づくりとは」のセミナーの中では、昨今の景気状況の確認、消費者の動向分析、百貨店(特に大阪)市場に見る販売戦略などのお話を承り、次の「支援制度を効果的に活用する方法」では、文字通り、支援制度を効果的に活用し、新規事業・新商品の事業化を目指す行程を承りました。そして「観光について」でご登壇された刀根氏は、全国各地でほんものの体験交流型観光による地方再生を提唱し、旅人と地域住民の「互いが高まる観光の創造」や「知るべきニッポン体感術」などの地方の潜在力を検証しながら、全国の自治体や各ツーリズム団体などとともにネットワークを広げる活動をされています。氏曰く、今後はどれだけリピーターを増やしていけるかが重要と言われました。その手段としての体験交流型観光だということでした。

セミナー終了後は、経営指導や商品づくりについて個別相談の時間が設けられており、それぞれの立場から参加者からの問い合わせに真摯に対応して頂きました。中小企業を取り巻く環境は已然として厳しい環境にあります。与謝野町でも現状の改善に向けて産業振興会議を立ち上げ議論を開始しています。今後の中小企業政策を巡る町の動向にも注目して頂ければと思います。

観光について考える

11月28日(日)午後、フランスからミシュラン三ツ星に一番近い男、Thierry Marx氏とTVキャスターのJulie Andrieuさんが、Marx氏のドキュメンタリー制作のために御来丹され、私も彼らの丹後を巡る旅の通訳を担当するために同行させて頂きました。

旅の行程としては〈橋立ワイナリー→向井酒造→舟屋めぐり→旅館千歳〉でした。短い時間でしたが、彼ら(特にMarx氏)と過ごすなかで印象的だったのは、とにかく幅広い知識と明確な思考回路をお持ちだったことです。私からの「フランスにおける地方の現在」「地方名産食とツーリズム」などの質問にも明確に答えてくれ、向井酒造さんでは女将さんのおもてなしを受けながら、以前触れたこともある地方での民泊事業の話をしてみると、フランスでの例を引き合いに出されて賛同してくれるとともに、地方が持つ閉鎖性が乗り越えるべき課題としてあることも示唆してくれました。

多様化する観光産業のニーズを的確に取らえることが、地域の新たな魅力発見のきっかけになるかもしれないと思いながら、地方における観光の在り方の模索を思考する私にとって、今回の彼らの訪問はとても勉強になったな思い返しています。これからの地方における観光は〈既存の観光地や物産〉開発ではなく〈人のつながり〉を生み出す仕組みの開発へと重点をおいていくことが必要だと私は思っています。

本の聖地

ヘイ・オン・ワイ(Hay-on-Wye)という町をご存知でしょうか。

英国ウェールズの片田舎に位置するこの町は、1960年代以降『古書』を核とした地域おこしを行ってきました。現在では、1年を通じて訪れる観光客は絶えず、特に1988年以来毎年5月から6月にかけて約10日間開催されている文学祭への来町者数は50万人にも及んでいます。特に古書愛好家の間では知らない人はいない古書の聖地となり、戦後イギリスで最も成功したツーリズムとして知られています。そんな聖地の形成は、本の王ことリチャード・ブース氏の存在を抜きにしては語ることができません。

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「民泊」事業

地球環境保護と健康な生活を最優先し、人類と地球が共存共栄できる持続可能なライフスタイルの提案を行う、月刊誌ソトコト12月号の総力特集は日本列島移住計画と題するもので、全国のお勧めエコターン地域やエコターンの成功と失敗例などの紹介で構成されています。本稿では、其誌で紹介されている長崎県・小値賀町が行う観光振興策として紹介されていた「民泊」について思うことを書き留めておきたいと思います。

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