30歳の成人式、その後

2012年3月24日(土)に開催した「30歳の成人式 in 与謝野」から1年の歳月が経過しました。同級生たちが久しぶりに語り合い、ふるさとのことを真剣に考えてくれていた姿を思い出すと、今でも静かに感動の波が押し寄せてきます。

式典に参加してくれた同級生から嬉しいお知らせが届きましたので、ご紹介させてもらいます。大阪市内で飲食店を経営する旧岩滝町出身の林君が、先月15日に難波高島屋付近に2店舗目となる新しいお店を開店しました。奥まった路地裏に位置する店舗は古い蔵を改築して完成しました。内装のイメージを膨らませるために、今年に入って足繁く丹後に通っていた彼が出した答えは、店舗に配置される46脚の椅子を丹後ちりめんで作るというものでした。

徳島の椅子製作所さんに協力を仰ぎ、林くん・椅子製作所・丹後ちりめん工場の3人4脚でプロジェクトを進めた結果、<黒・朱色・オレンジ・グリーン〉の4色の椅子46脚が完成しました。素人目でも分かるくらいに品質も高く、お客さんからの評判も上々だそうです。「大阪で暮らしながら、ふるさとのために貢献できることはないだろうか」。30歳の成人式に参加した後、彼はいつもそう思ってくれていたそうです。本当に嬉しい言葉ですよね。

林くんは地元への想いを目に見えるカタチで表現してくれましたが、このプロジェクトをきっかけに同窓会や同級会が増えたり、音楽バンドが結成されたりなど、少なくない成果や効果が生まれています。今後の同級生たちの動きにも注目していきたいと思います。