視察報告

視察先:兵庫県佐用町議会・鳥取県湯梨浜町議会
日時 :7月10〜11日
目的 :議員定数・報酬の増減及びその考え方

7月10〜11日の2日間、議会活性化特別委員会の視察研修に参加してきました。主な視察内容は、議員定数・報酬の増減及びその考え方です。視察先のふたつの議会は「定数減」「報酬増」の選択をされていました。それぞれの視察先で感じたことを簡単にまとめておきたいと思います。

【佐用町議会】
議員報酬や定数を変更していく過程のなかで、本来ではなされなければならない「住民が議会に求めている役割」や「議会が果たさなければならない役割」についての議論がほぼ皆無だったということには非常に強い違和感を覚えた。
私たちが取り組んでいくふたつの課題(議員定数・報酬)は、様々な角度から検証されるがゆえに、参照するデータも多岐にわたり、それぞれの見方がある。したがって、その際に重要となる判断基準は上記した「役割」についての社会的な視線であると思う。この点において、佐用町の議会改革の過程には、大きな欠陥があったと言わざるを得ない。
繰り返すが、与謝野町議会に求められることは、私たちに課せられた役割についての議論であり、それを前提とした議会改革であると思う。

【湯梨浜町議会】

キーワードは「若者の出馬可能性」であった。湯梨浜町の場合、若者が議会へ出やすくなるように報酬を上げていくという発言が多く聞かれたが、この発言の背後には、報酬をあげれば、若者は議会に出てくることができるだろうという認識がある。確かに、地方議会に若者が出てくることができない理由のひとつに報酬があると思うが、それは数多くある理由のひとつに過ぎない。
もし「若者の出馬可能性」を高めていく議論をしていくならば、報酬さえあげれば良いという認識を捨てて、その数多くある理由についても充分な検証をしていかなければならないと思う。